近年は屋外でスポーツをするときにサングラスをかける人が増えています。
ゴルフをプレーしている人やジョギングをしている人、スポーツサイクルに乗る人など、多くのスポーツシーンでサングラスが活用されています。
屋外でおこなうスポーツシーンでは、年々多くなる紫外線の影響を受けないようにする必要があるため、女性のスポーツサングラス着用者が増えていますが、紫外線対策以外にサングラスをかける意味とはどのようなものなのでしょうか。
また屋外でのスポーツでかけるサングラスは、どのようなものが良いのでしょうか。
スポーツサングラスをかける意味とは
紫外線対策以外で、スポーツサングラスをかける意味とはどのようなものがあるのでしょうか。
スポーツサングラスは、そのスポーツや競技に取り組んでいる人のパフォーマンスを向上させるためにあります。
例えば、太陽光や太陽光が反射してまぶしくてボールなどが見づらくなってしまうと、実力を存分に発揮できなくなってしまいます。
つまりスポーツサングラスは、視覚的に障害となる要素を取り除くことができるわけです。
他にも、競技の種目によっては小さな石などが飛んでくることもあるでしょう。
また風によって砂埃が舞い上がっていることもあるはずです。
強い風で、目が開けていられないケースもあります。
スポーツサングラスは、これらが目に与える影響や危険性を排除することもできるのです。
スポーツサングラスにはこのような意味があるのですが、もちろんファッション的要素としてスポーツサングラスをかける場合もあるでしょう。
太陽光や反射光がそれほどまぶしいわけでもないし、小石や砂埃が目に飛び込んでくるわけでもないが、スポーツファッションとしての完成度を高めたいと考えた場合にも、スポーツサングラスは有効な手段といえます。
スポーツサングラスの特徴
スポーツサングラスにはファッションサングラスにない幾つかの特徴があります。
どのような特徴があるのか、またどうしてそのような特徴が必要なのかについてもご説明しましょう。
レンズは軽量の強化プラスチックがほとんど
ファッションサングラスの場合、レンズは透明度の高いガラス製のものが多いですが、スポーツサングラスではプラスチック製、それも強化プラスチック製のものがほとんどです。
プラスチック製のレンズが使われているのは、ガラス製のものより軽量だという点です。
重いガラスレンズを使ってしまうと、身体を激しく動かした時などにサングラスがズレてしまいます。
すると無意識のうちにサングラスがズレないように動きを制限してしまい、その結果、パフォーマンスも低下してしまいます。
またプラスチックでも、割れにくい強化プラスチックを使っているのは、何かがぶつかったときに割れてしまうと、目を負傷してしまうからです。
つまり目を衝撃から守るため、強化プラスチックが使われているのです。
フレームは顔に沿ったカーブ形状
スポーツサングラスにはもうひとつ大きな特徴があります。
それはフレームが顔に沿ってカーブする形状になっているという点です。
このフレームの強いカーブ形状は、ファッションサングラスにはみられないもので、レンズもフレームの強いカーブに合うよう、湾曲具合が強いものになっています。
この強いカーブ形状は、レンズの内側に光が入り込んでしまうのを防ぐことに加え、砂埃などが入り込まないようにする狙いがあります。
レンズの内側に光が入ってくると、レンズ内側で反射してしまい、十分な視界を確保できなくなってしまいます。
砂埃が目に入ってしまった場合も目が開けられず、視界を確保できません。
スポーツにおいて視界が悪くなると十分なパフォーマンスを発揮できないため、それを防ぐようカーブがつけられているわけです。
スポーツサングラスのレンズ種類と有効なシーン
サングラスに使われるレンズには色々なものがありますが、スポーツサングラスの場合はこれらのレンズの特徴を活かして、スポーツ時のパフォーマンス低下を防ぐように考えられています。
すなわち、スポーツの種類やシーンによって有効なレンズの種類が異なってくるということになるわけです。
スポーツサングラスに用いられるレンズの種類とそれぞれが有効なシーン、そしてそのレンズが装着されたおススメの女性向けスポーツサングラスも合わせてご紹介しましょう。
偏光レンズ
偏光レンズは2枚のレンズの間に偏光膜を挟み込んで作られているものです。
偏光膜は窓に取り付けるブラインドと似た働きがあり、一定方向からの光を遮ることができるので、太陽光を反射する水面や積雪面、道路の路面、ゴルフコースの芝面などのまぶしさを効果的に防ぐことができます。
そのため釣りやスノースポーツ、自転車競技やランニング、ゴルフなどに効果を発揮しやすいといえます。
スワンズ DF-pathway PW-0167 MBK
日本のスポーツサングラスメーカーである、山本光学のスワンズブランドの偏光サングラスです。
スポーツサングラスにありがちなシャープ過ぎる印象がなく、普通のサングラスのように見えますが、日差しを遮る機能と高性能な偏光レンズを装備しているモデルです。
しかもレンズは非常に強固なポリカーボネイト製で、衝撃からしっかり目を保護してくれます。
スポーツモデルを日常的に使うのはデザイン的に難しいですが、このモデルならスポーツシーンだけでなく、普段使いにもマッチします。
- モデルコード:PW-0167 MBK DF-pathway
- フレーム寸法:141mm(横幅)×45mm(縦幅)
- ブリッジ間隔:調節可能
- 紫外線透過率:0.1%以下
- 偏光度 :90%以上
- 可視光線透過率:29.0%
調光レンズ
調光レンズとは、紫外線を受けることでレンズの色濃度が変化するレンズのことです。
調光前は色濃度が薄めで、紫外線を多く受けるほど色が濃くなるため、常にまぶしさをコントロールしながらも、一定の明るさを確保できるという利点があります。
スポーツシーンにおいては、紫外線量の少ない朝早くから昼の紫外線量の多くなる時間帯、もしくは昼間から夕方近くまでプレー時間がかかるなど、長時間プレーする競技のまぶしさ対策に有効です。
スワンズ LION SIN LI SIN-0066
偏光レンズでご紹介したのと同じ山本光学のスワンズ調光スポ―ツサングラスです。
一目見てスポーツモデルと分かるデザインに加え、ノーズパッドとテンプルエンドが自由に調整できるため、抜群のフィット感があり、多くのアスリートに人気のあるモデルです。
またこのモデルは別売りのスペアレンズとも自由に交換できるので、このモデルをベースに色々な組み合わせができることも人気の秘密でしょう。
- モデルコード:LI SIN-0066 CSK
- フレーム寸法:147mm(横幅)×44mm(縦幅)
- ブリッジ間隔:調節可能
- 紫外線透過率:0.1%以下
- 可視光線透過率:84.0%~17.0%(紫外線量によって変化)
ミラーレンズ
ミラーレンズとは、通常のカラーレンズの表面にミラーコーティングを施したものを指します。
ミラーコーティングを施すことで、まぶしい太陽光や水面、積雪面などのまぶしさをはね返すだけでなく、可視光線透過率もやや低く(やや暗くなる)なります。
そのため、太陽光が強烈な時間帯にプレーするスポーツにおいて、まぶしさをはね返してパフォーマンスを低下させない効果があります。
ただしミラーコーティングの色がブルーやレッドなどであったとしても、実際にそのレンズを装着してブルーやレッドに見えるわけではありません。
例えばブルーミラーレンズは青い光をはね返してしまうため、黄色っぽい風景にみえてしまいますが、ミラーコーティングを施すベースレンズの色によっても見え方は変わってきます。
ナイキ FD1885 021
ミラーレンズを装着した、スポーツブランドとして知られるナイキのスポーツサングラスです。
ミラーコーティングはレッドフラッシュと呼ばれる黄色と赤が混ざって見えるコーティングが施されていますが、実際に掛けてみるとグレーカラーが眩しさを防いでくれます。
しかもこのレンズは偏光レンズのため、特に反射光を効果的に防いでくれるので、太陽光の眩しい昼間のジョギングなどにピッタリな機能を備えています。
またフレームにはクリアなグレーカラーを採用しているため、軽快感を感じさせてくれるだけでなく、ファッションサングラス的デザインも備わっています。
スポーツウェアだけでなくカジュアルウェアでも使いやすいオシャレなサングラスといえます。
- モデルコード:FD1885 021
- レンズサイズ:59mm(横幅)×44.3mm(縦幅)
- ブリッジ間隔:16mm
- 紫外線透過率:1.0%以下
- 可視光線透過率:15.0%
カラーレンズ
上記の偏光レンズや調光レンズ、ミラーレンズは特殊なレンズといえますが、ベースとなるカラーレンズもスポーツのパフォーマンスを低下させないことにつながる特徴を備えています。
グレー系レンズ
グレー系レンズは見え方がナチュラルで、風景をやや暗くしたようにみえるのが特徴です。
そのためまぶしさを上手く防いでくれるオーソドックスなレンズカラーといえます。
E-FIT EF-S209HLSM
このサングラスの大きな特徴は、スポーツサングラスでありながらも、女性らしい上品さを感じられるデザインになっているという点です。
レンズはグレー系の偏光レンズですが、フレームはブラック・ピンクのものと、クリアワイン・ブラックのもの、そしてクリアグレー・ブラックの3種類が用意されています。
ノーズパッドは顔に合わせて自由に調整でき、テンプル先端にはソフトラバーが装着されているので、ズレにくくなっています。
また重量もわずか18グラムと軽量なので、ストレスを感じることもありません。
- モデルコード:EF-S209HLSM
- フレーム寸法:135mm(横幅)×45mm(縦幅)
- 紫外線透過率:0.1%以下
- 偏光度 :99%
- 可視光線透過率:43.0%
ブラウン系レンズ
ブラウン系レンズはまぶしさを抑えつつ、コントラストが強調される傾向にあるため、特定の対象物を注視する必要があるスポーツでは有効だといえます。
スワンズ エアレスリーフフィット SALF-0065 SMK
スワンズのフレームレスの偏光スポーツサングラスです。
ポリカーボネイト製の強固なレンズを採用しているからこそフレームレスにでき、スポーツに重要な軽量化も実現させています。
コントラストが強調されるブラウン系レンズに偏光膜が挟み込まれているので、スポーツだけでなく、登山やハイキングなどにも活用できるでしょう。
- モデルコード:SALF-0065 SMK
- フレーム寸法:142mm(横幅)×37mm(縦幅)
- ブリッジ間隔:調節可能
- 紫外線透過率:0.1%以下
- 可視光線透過率:30.0%
オレンジやローズ系レンズ
オレンジやローズ系カラーのレンズは、コントラストが強調されつつ、白や黄色などの蛍光色が強調されるため、白いボールやドライブの際に道路上の白線、黄色線が見やすくなります。
スワンズ ER2-0170 MGRY
スワンズのウェリントン型に近い形状をしたローズカラーの偏光スポーツサングラスです。
レンズカラーに加え、偏光レンズであることから、白や蛍光色が見やすく、コントラストもはっきり認識できるようになっています。
ゴルフやクルマの運転に際して非常に有効な、オシャレなスポーツサングラスといえます。
- モデルコード:ER2-0170 MGRY
- フレーム寸法:140mm(横幅)×45mm(縦幅)
- ブリッジ間隔:調節可能
- 紫外線透過率:0.1%以下
- 可視光線透過率:22.0%
まとめ
女性のスポーツサングラス選びについて、スポーツの種類で選ぶべきサングラスが変わってくることをご説明しました。
本格的にスポーツに取り組むのであれば、ウェアもスポーツウェアを着るでしょうし、スポーツサングラスも本格的なものを選ぶべきでしょう。
しかしもっと気楽にスポーツを楽しみたいと考え、ウェアもカジュアルウェアを着ようとお思いであれば、本格的な形状のスポーツサングラスは似合いづらくなってしまいます。
かといって、ファッションサングラスでは役不足というときに重宝するのが、形状は普通のサングラス的でありながら、スポーツサングラスの機能を備えているモデルです。
ご自分とスポーツとの関わり合いを確かめたうえでスポーツサングラスを選べば、失敗することはないでしょう。