サングラスレンズの材質と特徴

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ひとくちにサングラスといっても、そのジャンルにはファッションサングラスと呼ばれるものやスポーツサングラス、偏光サングラスなど、色々なものがあることは別記事「サングラスのジャンルとそれぞれの特徴」でご説明させていただきました。

ではサングラスのレンズにはどのような材質のものがあり、それぞれどんな特徴があるのでしょう。

普段、何気なしにかけているサングラスも、レンズ材質にまで色々な工夫が施されていることは、あまり知られていません。

それぞれの材質の特徴を知っておけば、より快適なサングラス選びができるようになるはずです。

サングラスレンズの材質と特徴などについてご説明しましょう。

目次

サングラスレンズの種類

サングラスのレンズには大きく分けるとガラスレンズとプラスチック系レンズの2種類があります。

昔はガラスレンズしかなかったのですが、近年はプラスチック系レンズも増えてきており、それぞれにメリットやデメリットがあるものの、特にプラスチック系レンズはデメリットを解消できるよう進化してきています。

それぞれの特徴についてご説明しましょう。

ガラスレンズの特徴

ガラスレンズは普通のメガネでも用いられていることから分かるように、レンズを通しての視界が非常にクリアなのが特徴です。

またガラスレンズには硬さがあるので、一般的な手入れ程度では小傷が付きにくいこと、さらにフレームにレンズをはめ込んでも歪まないことが、クリアな視界に貢献しています。

視界がクリアなことや小傷が付かない、レンズが歪まないことから、長時間かけていても目が疲れないのも大きなメリットといえます。

ガラスレンズ

ただしガラスレンズは、プラスチック系レンズと比べると重いということ、さらに強い衝撃を受けると割れてしまうといったデメリットがあります。

ガラスレンズが使われるサングラスの種類

視界がクリアで、長時間かけていても疲れないものの、重いという特徴から、かけた状態で激しく動くことがないジャンルのサングラスで多く使われています。

例えばファッショングラスなどは、長時間かけ続け、しかも激しく動くことがないので、ガラスレンズに向いたジャンルのサングラスといえます。

またスポーツサングラスのジャンルでも、あまり激しく動くことがない釣りなどではガラスレンズのサングラスが使用されることもあります。

プラスチック系レンズの特徴

プラスチック系レンズは、ガラスレンズと比べて軽いというのが一番大きな特徴です。

ただし透明度の点ではガラスレンズには及ばず、どうしても少し曇った視界になってしまっていまます。

またプラスチックレンズは柔らかいため、小傷が付きやすく、衝撃を受けると割れてしまうこともあります。

さらに柔らかさが災いして、フレームに装着するとレンズそのものが歪んでしまうこともあります。

これらのことから、長時間掛け続けると目が疲れやすいといったケースがありますが、近年では透明度が以前よりも改善されたもの、レンズの硬さを以前よりも硬くしたものなども登場しています。

プラスチック系レンズが使われるサングラスの種類

ガラスレンズと比べて軽いという特徴によって、激しい動きにもズレにくく、サングラスをかけている本人が重さを意識しなくて良いため、スポーツ時に着用するスポーツサングラスにはプラスチック系レンズが多用されています。

プラスチックレンズサングラス

特にポリカーボネイト樹脂を原料としたレンズは、一般的なプラスチックレンズより透明度が高く、なおかつ防弾装備や航空機などにも利用されるほど衝撃に強いのが特徴です。

これによって、例えばボールがぶつかってきたり、何かと衝突する可能性のあるスポーツでもレンズが割れて目を負傷することも無いため、安全にスポーツのパフォーマンスを向上させることができます。

プラスチック系レンズに起きやすい歪み

レンズをサングラスフレームに入れるためには、レンズの大きさや形をフレームにはまるように加工しなければなりません。

その際、フレームよりレンズの方が小さければ、フレームの中でレンズがガタガタ動いたり、簡単に外れてしまうことになってしまいます。

一方、レンズの方をほんのわずか大きくすると、フレームにはきっちりとはまるものの、どうしてもレンズに圧力がかかってしまいます。

一般的に市販されているサングラスの場合、レンズが脱落することが無いよう、フレームよりレンズの方がほんのわずかに大きく作られています。

レンズがガラスの場合は硬さがあり、歪むことはありませんが、プラスチックレンズは柔らかいため簡単に歪んでしまいます。

以下の画像は市販されているプラスチックレンズが入れられた偏光サングラスを、歪みが分かりやすいよう、パソコンモニター前で撮影したものです。

レンズの周囲に黒っぽくムラができているのが分かるでしょうか。

これはレンズの歪みによるものです。

プラスチックレンズ周囲の黒っぽいムラ

レンズが歪んだサングラスを長時間かけていると、疲労の原因にもつながります。

特に安価なサングラスの場合には、プラスチックレンズが歪んで入れられていることも多いため、注意が必要です。

まとめ

サングラスの重要なパーツであるレンズは、素材によって特徴が異なります。

ファッションサングラスであれば、ガラスレンズのものが重さはあるものの、長時間かけ続けても目が疲れず、快適といえます。

またスポーツサングラスの場合には、激しい運動を伴うものなのかどうか、耐衝撃性が必要なのかなどを考慮し、レンズの材質を含めて選んでいけば、より使用環境にマッチしたサングラスを選ぶことができるでしょう。

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