皆さんがお持ちのサングラスは、ご自分の顔にフィットしていますか?
サングラスをかけているとずり落ちてきたり、まつ毛がレンズに触る、頬がレンズにあたるなど、かけ心地の悪さはありませんか?
このようなサングラスをかけているとレンズが曇ってしまったり、レンズが汚れて視界を悪くしてしまうだけでなく、長時間かけていると疲れてしまうことがあります。
せっかく快適な視界を確保するためにサングラスをかけているのに、これでは全く逆効果です。
かけ心地が悪いのは、そのサングラスが欧米市場向け、つまり欧米人の顔立ちにフィットするよう作られている場合がほとんどです。
このようなサングラスは、もうご自分の顔にフィットさせることはできないのでしょうか。
実は欧米市場向けサングラスを日本人の顔にフィットさせる方法は幾つかあります。
その方法なら、気に入っているサングラスを今以上にあなたの顔にフィットさせることができるはずです。
サングラスがフィットしない理由
どうして欧米市場向けサングラスが、日本人にフィットしないケースがあるのでしょうか。
それは欧米人と日本人を含めたアジア人とでは、顔立ちなどが違うからです。
欧米人は顔立ちが立体的で、鼻が高い人がほとんどであるのに対し、日本人を含めたアジア系の人々の顔立ちは平面的で、鼻も低い人が多いのが実情です。
つまり欧米市場向けサングラスは、欧米人の顔立ちにフィットするよう作られており、日本人顔をしている人がこれらのサングラスをかけると、フィットしないケースが出てくるのです。
このことについては以前の記事、「海外ブランドのサングラスを選ぶ際に注意したいこと」内でもご説明していますので、参考にしてください。
欧米向けサングラスをフィットさせるための工夫
では欧米人にフィットするように作られたサングラスを、日本人にフィットさせるにはどうすれば良いのでしょうか。
欧米市場向けのサングラスと、日本を含めたアジア市場向けのサングラスとの構造的工夫はメーカーによって色々あるでしょうが、レイバンなどは鼻あてを高くするとともに、レンズのブリッジ間隔を狭くしたり、レンズの傾斜角を緩くして垂直に近づけるなどの方法をとっています。
サングラスのブリッジ間隔を狭くしたり、レンズの傾斜角を垂直に近づけることは不可能ですが、最も効果的で簡単に日本人にフィットさせる方法として、鼻あて部分を高くするとともに、鼻あての間隔を狭くする方法が挙げられます。
こうすると、レンズにまつ毛や頬が触れる、サングラスがずり落ちてくるなどの現象を解決できるようになるわけです。
具体的フィッティング方法
サングラスの鼻あて部分を狭くすると同時に、高くする具体的方法についてご紹介しましょう。
なおサングラスにはセルフレームのものとメタルフレームのものがありますが、手法によっては適合しないものもありますので、注意してください。
鼻あて部分にパッドを張り付ける
セルフレームやメタルフレームを問わず、どんなサングラスでも活用することができる方法です。
フレームの鼻あての部分にパッドを貼付けることで、鼻あての間隔を狭くするとともに、高くする方法です。
パッドはシリコン製で、画像の半透明タイプ以外に、ブラックのものもあります。
また厚みも色々なものがあるため、好みの高さや幅に調整することができます。
これなら誰でも手軽に取り付けることができます。
ただし構造上、正面からみた時にパッドを貼り付けていることが分かってしまい、後付けした感がでてきてしまいます。
また粘着テープで貼り付けているだけなので、そのうち剥がれてきてしまい、その都度貼り替える必要があるという点には留意しておく必要があります。
セルフレームを削って鼻パッドを取り付け
これはセルフレームサングラス限定の方法です。
フレームの鼻あて部分をカット、もしくは削り取った後、新たにクリングスと呼ばれる金属製のアーム付きの鼻パッドを取り付ける方法です。
クリングスを介したパッドを取り付けることで、クリングスを曲げて鼻パッドの角度や高さを調整することが可能になります。
クリングスを介したパッドを取り付ける方法にも2種類あります。
これはサングラスフレームの太さや厚さなどによって、最適な方法は変わってきます。
土台付きクリングスを介したパッドを接着
クリングスのセットされたセル素材の土台をフレームに接着する方法です。
専用の接着剤を使って貼り付けるので、簡単に取れてしまうなどのことはありません。
クリングスを介したパッドを差し込み
もうひとつが鼻あてを取り除いた後、フレームに穴を開けて、クリングスを差し込む方法です。
取り付けた後の見た目もスッキリしており、まるで既製品のようにみえます。
メタルフレームのクリングスや後付けクリングスの調整
サングラスにはセルフレームのものとメタルフレームのものがあります。
セルフレームのサングラスは上で説明した3つの方法でしか、鼻あての間隔や高さを調整することはできません。
しかしクリングスが付いたメタルフレームのサングラスや、セルフレームにクリングスを付けた場合は、クリングスの曲げ角度を調整することで鼻パッドの間隔や高さを変えることができます。
このクリングスの調整はどのようにすれば良いのでしょうか。
クリングスの調整作業は専用工具さえあれば素人でもできなくはないですが、非常に壊れやすいパーツのため、無理に曲げてしまうと破損してしまう可能性があります。
面倒でもメガネ店に持ち込んで調整してもらう方が良いでしょう。
その際に気になるのは、持ち込むお店で購入したものではないのに調整してくれるのかということでしょう。
個人経営の小規模メガネ店に持ち込んだ場合
個人経営の小さなメガネ店の場合、自分の店舗で購入していないサングラスのフィッティングを受けてくれるかどうかは店主それぞれの考えにより異なります。
そのため、実際に交渉してみないと何とも言えないというのが実情です。
大手メガネ量販店に持ち込んだ場合
では最近増えているメガネ量販店の場合はどうなのでしょうか。
メガネ量販店では各店舗毎に考え方が異なるのではなく、量販店企業によって考え方が異なるようです。
つまりフィッティングを快く引き受けてくれる量販店企業も多くありますが、なかには断っているところもあるということです。
断る理由としては、自社で販売したサングラスではないといったアフターサービスを販売に結びつける思惑ではなく、フィッティングの際に万が一破損した場合、自社販売商品でなければ代替品などで補償することができないということが背景にあるようです。
そのためメガネ量販店でお願いしてみて断られた場合には、違う系列の大手メガネ量販店に持ち込めば対応してくれる可能性が高くなります。
まとめ
欧州市場に向けて作られたサングラスをかけた時、頬やまつ毛がレンズに触れたり、ズリ落ちてくる場合の調整方法についてご説明しました。
このような不具合を感じるから何とかしたいと考えるのは、そのサングラスに思い入れがあるからでしょう。
是非ご紹介した方法で、ご自分にフィットするものに生まれ変わらせ、長く愛用なさってください。