サングラスは夏にかけるものだとのイメージがありますが、かといって日本人の多くが夏にサングラスをかけているかというと、実はそれほど多くありません。
これはおそらく日本人にサングラスをかけるという文化が根付いていないことが影響しているでしょう。
夏でも少ないのですから、冬にサングラスをかけている人はもっと少ないはずですが、実は冬にサングラスをかけることには大きな意味があるのです。
冬は夏ほどではないにしろ、紫外線は確実に降り注いでおり、油断すると日焼けやシミ、そばかすなどの原因になってしまいます。
しかも環境破壊が進行しつつある現在においては、冬の紫外線量も昔より増えていることをもっと意識すべきなのです。
特に日焼けやシミ、そばかすのない美肌を保ちたい女性にとって、冬のサングラスは必須のアイテムといえます。
冬の紫外線について詳しくご説明するとともに、冬にかけたいおススメのサングラスについてもご紹介しましょう。
紫外線の人体への影響
紫外線が日焼けの原因となるのは多くの方がご存じでしょう。
紫外線には波長によってUV-A(波長315~400nm)とUV-B(波長280~315nm)、UV-C(波長100~280nm)に区分されますが、この中でもUV-Cは地球を取り囲むオゾン層によって吸収されるので、地上に到達することはありません。
肌に影響を及ぼすのはUV-AとUV-Bというわけです。
UV-AはUV-Cのように大気によって吸収されることは少なく、ほとんどが地表にまで到達し、肌の奥にある真皮の部分にまで影響を及ぼすことで、シワやたるみの原因となってしまいます。
一方、UV-Bは大気によって大部分が吸収されるものの、その一部は地表に到達してしまいます。
UV-Bを肌で受けると、日焼けやシミ、そばかすの原因になるだけでなく、肌の表皮細胞やDNAにまで影響を及ぼすといわれています。
さらにUV-AやUV-Bを目で受けると白内障や眼精疲労を引き起こすだけでなく、シミやそばかすの原因にもなってしまうことが知られています。
これは目の細胞が紫外線によってダメージを受けたことで、シミ、そばかすの原因物質であるメラニン生成の指令を脳が発するために起こります。
つまり紫外線対策は太陽光が肌に当たらないようにするだけでなく、目に紫外線が飛び込んでこないようにする必要があるわけです。
季節ごとの紫外線量の変化
では紫外線が強いと思われている夏、そして紫外線は弱いと思われている冬とでUV-AやUV-B量はどれほど変化するのでしょうか。
以下の2つのグラフは、茨木県つくばにおける2016年のUV-AおよびUV-Bの月別推移を示したものです。
上のグラフによると、UV-Bは最盛期と冬の時期を比較した場合、およそ5分の1程度にまで減少していますが、UV-Aは最も少ない冬の時期であっても、最盛期の半分ほどにしか減少していないことが分かります。
すなわち、「冬は紫外線が弱くなるので対策は不要」との考えは、明らかに間違いであり、たとえ冬でも紫外線対策は必要だということです。
年代別の紫外線量の推移
さらに冬の紫外線対策の重要性は、年々高まりつつあります。
以下のグラフは年代別の紅班紫外線量を示した気象庁のデータです。
紅班紫外線量とは、人体に及ぼす影響を考慮しやすくするために算出されたもので、数値が大きくなるほど影響度が高いということになります。
またグラフに描かれた直線は、紅班紫外線量年積算値の変化傾向を示しています。
このグラフをみると、年々人体に影響を及ぼす紫外線量が増加していることが明らかです。
これはつまり、「冬の紫外線対策の重要性は年々高まってきている」ということを示しています。
冬の紫外線対策に不可欠なサングラス
冬の紫外線対策がいかに重要で、重要度が年々高まってきていることがお分かりいただけたと思います。
冬の紫外線対策として有効なのが、サングラスです。
冬は気温が低いために肌を露出することはありませんが、目は全くの無防備です。
UVカット機能の備わったサングラスをかければ、紫外線対策は万全になるはずです。
ただ日本人はサングラスをかけることに抵抗がある人も多く、真夏でもサングラスをかけない人が多くいます。
ましてや冬の時期にサングラスをかけることには抵抗がある方もいるでしょう。
そのような方の冬の紫外線対策としてライトカラーサングラスがおススメです。
誰にでもかけやすいライトカラーサングラス
ライトカラーサングラスは、一般的なレンズカラーの濃いサングラスより、色が薄いレンズを装着したサングラスです。
メガネのレンズに少しだけ色が付いたものと考えればイメージしやすいでしょう。
ライトカラーサングラスであれば、真冬にレンズカラーの濃いサングラスをかけることに抵抗がある人でも敷居は低いはずです。
またレンズカラーが薄いので、屋外だけでなく、屋内でもかけたままでいられ、しかもオシャレな雰囲気を演出することができます。
なお、レンズカラーの濃い薄いはUVカット機能に関係ないので、たとえライトカラーサングラスでもUVカット機能が備わったものと、そうでないものがあります。
選ぶ際にはUVカット機能が備わっているかどうかを確認するようにしましょう。
UVカット機能は紫外線透過率、つまり紫外線をどのぐらい通すのかという表示がされており、この数値が低い方がより紫外線を通しにくいということになります。
おススメのライトカラーサングラス
冬の紫外線対策としてサングラスの必要性は感じるが、レンズカラーの濃いサングラスは苦手だとおっしゃる女性におススメのライトカラーサングラスを幾つかご紹介しましょう。
セイバー SS8-506CGB-CG-J
- モデルコード:SS8-506CGB-CG-J
- レンズサイズ:縦41mm×横46mm
- ブリッジ間隔:22mm
- フレーム寸法:140mm(横幅)
- 紫外線透過率:1%以下
- 可視光線透過率:74.0%
バーバリー BE4380D 4025/5
- モデルコード:BE4380D 4025/5
- レンズサイズ:縦44mm×横51mm
- ブリッジ間隔:21mm
- フレーム寸法:140mm(横幅)
- 紫外線透過率:1%以下
- 可視光線透過率:61.5%
レイバン ウェイファーラー RB2140F 901/64
- モデルコード:RB2140F 901/64
- レンズ最大径:52mm
- ブリッジ間隔:22mm
- フレーム寸法:130mm(横幅)
- 紫外線透過率:1%以下
- 可視光線透過率:54.8%
セイバー SS8-521LT-CG-J
- モデルコード:SS8-521LT-CG-J
- レンズ最大径:48mm
- ブリッジ間隔:23mm
- フレーム寸法:130mm(横幅)
- 紫外線透過率:1%以下
- 可視光線透過率:80%
レイバン RB4259F 601/80
- モデルコード:RB4259F 601/80
- レンズサイズ:縦42mm×横53mm
- ブリッジ間隔:20mm
- フレーム寸法:128mm(横幅)
- 紫外線透過率:1%以下
- 可視光線透過率:36.9%
まとめ
地上に到達する紫外線量は年々高まってきており、冬は紫外線が弱いので対策を取る必要はないという考え方はもはや通用しません。
美肌をいつまでも維持したいのであれば、たとえ冬であっても紫外線対策は重要なのです。
そのためにも、冬にかけられるサングラスで紫外線から目を守ることが大切です。
ライトカラーサングラスなら冬にかけていても違和感はなく、オシャレなアイテムとしても重宝するはずです。
冬の紫外線対策としておススメです。