サングラスは、今では海外ブランドだけでなく、国内ブランドのものも非常に増えています。
しかし海外ブランドのサングラスはデザインが秀逸なため、相変わらず高い人気を誇っています。
そんな海外ブランドのサングラスを選ぶ際に注意しておいて欲しい点があります。
それは、海外ブランドのものは、基本的に欧米人の顔にフィットするよう作られており、日本人にはフィットしにくいものが中にはあるということです。
どうしてこのようなことが起きてしまうのか、詳しくご説明しましょう。
欧米人と日本人の顔立ちの特徴は異なる
欧米系の人々と日本人を含むアジア系の人々の顔立ちは、その特徴が異なります。
もちろん全ての人がそうだというわけではなく、以下のような特徴を持っている人が多いということです。
欧米人の一般的な顔立ちの特徴
一般的に欧米系の人の顔立ちは彫りが深いといわれています。
つまり立体的な顔立ちをした人が多いということです。
顔の幅はそれほど広くありません。
鼻は高く、鼻根部と呼ばれる両目の間の鼻筋もはっきりしているので、横からみると鼻全体がはっきりしています。
さらに目がやや奥に入り込んでいて、眉の部分が前に出ているため、正面から見た時に目と眉の間隔が近く見えます。
日本人の一般的な顔立ちの特徴
日本人を含めたアジア系の人々の多くは平面的な顔立ちをしています。
欧米人に比べると、のっぺりした顔立ちの人が多いということになります。
平面的な顔立ちゆえに、顔の幅が広くなりがちです。
鼻もあまり高くなく、鼻根部も低くてはっきりしない人が多い傾向にあります。
また目が奥に入り込んでおらず、眉部分と高さがあまり変わらないので、目と眉の間隔が広くなりがちです。
欧米人にフィットするサングラスを日本人がかけると
上記のように、顔立ちの特徴が異なる欧米人と日本人ですが、欧米人にフィットするように作られた海外ブランドのサングラスを、日本人がかけるとどうなるのでしょうか。
以下の画像は、欧米人にフィットするように作られた海外ブランドサングラスを日本人がかけた場合の、上手くマッチしないポイント3カ所をあらわしたものです。
①は眉がサングラスのフレームから飛び出してしまうという点です。
サングラスをカッコよくかけるには、フレームの上部と眉が重なるか、もしでていたとしてもなるべく少なくするのが理想です。
つまり目と眉を同時に隠せるようにすると、サングラスに備わっているイメージが上手く活かせるというわけです。
フレームから眉が大きく飛び出してしまうと、サングラスのイメージを活かせないばかりか、オシャレにはみえなくなってしまいます。
②はフレームの下側が頬にあたってしまうという点です。
フレームと頬があたっていると、気温が低い時などはレンズが曇ってしまうことがあります。
さらに、頬にフレームの跡が残ってしまうケースもあります。
③はまつ毛がレンズに触れてしまうという点です。
まつ毛がレンズに触れていると、目に違和感を感じて疲れてしまうだけでなく、レンズ内側がすぐに汚れて視界も悪くなってしまいます。
海外サングラスの日本人向けフィットの工夫
欧米人にフィットするよう作られた海外ブランドのサングラスを日本人がかけると、全ての人ではないものの、使いづらさが生じるケースが多いことは、海外ブランドも理解しています。
そこで日本人を含めたアジア地域の人に向けたラインナップも揃えるようになってきました。
では欧米人に向けたモデルと、日本人などアジア系の人に向けたモデルでは何が違うのでしょうか。
各ブランドやサングラスの元々のデザインによってフィットさせる方法は様々ですが、多くの場合、以下の方法が多く取られています。
鼻パッドの高さ
鼻全体が高く、鼻根部もはっきりしている欧米人向けには、鼻パッドを低くしてあります。
一方、鼻が低く、鼻根部も平面的な日本人を含むアジア向けには、鼻パッドをやや高くしてあります。
ブリッジの間隔
ブリッジは、左右のリムをつないでいる部分のことを指します。
鼻の高い欧米人には、ブリッジの間隔を広くしても鼻パッドが効いているので、レンズが顔に近づきすぎることがありません。
しかし鼻が低い日本人の場合は、ブリッジの間隔を広くすると鼻パッドの高さが活かされなくなってしまいます。
そこでブリッジの間隔をやや狭くすることで、鼻パッドだけに頼って高くし過ぎなくても、同様の効果が得られるよう工夫されています。
フレームとテンプルの角度
サングラスのレンズがはめ込まれているフレーム部分と、こめかみから耳に掛けるテンプルとでできる角度が、欧米人向けとアジア向けでは異なります。
立体的で彫りの深い顔立ちの欧米人の場合は、フレームとテンプルの角度が小さく、つまりフレームに角度が付いて斜めになっていても、フレーム下部が頬にあたることはありません。
これは鼻が高いことも要因として挙げられます。
しかし日本人やアジア系の人は平面的な顔立ちと鼻の低さが災いし、フレームが斜めになるほど頬にあたってしまうため、フレームとテンプルの角度を大きくし、直角に近づけています。
自分にフィットするサングラスかどうかの判別
上記のように、欧米人と日本人とで異なる顔立ちに対応するためには、サングラスの作り自体を変えなければなりません。
しかし日本で販売されている海外ブランドサングラスは、全てが日本人の顔立ちに対応しているとは限らず、対応したものとそうでないものが混在しています。
では気に入ったサングラスが自分自身にフィットするかどうか、どうやって判別すれば良いのでしょうか。
海外ブランドのサングラスの場合は例えば同一モデルであっても、欧米向けと日本向けの2種類があるケース、日本向け専用モデルが設定されているケースなどもあります。
これらを判断するには、商品名に「フルフィット」や「アジアフィット」、「ジャパンフィット」などが記載されているかどうかを見るようにしましょう。
この表記がされているモデルは、呼び方は違うものの、全て日本人に向けて作られたモデルということです。
例として、レイバンのケースを紹介しましょう。
以下の画像は、レイバンの中で女性にも人気が高い「Erika」というモデルです。
画像引用:楽天市場 GLASS MANIA
画像のレイバン「Erika」のモデルコードは「RB4171F」となっています。
モデルコード内にある「F」の文字がフルフィットと呼ばれる、日本人を含めたアジアの人々にフィットするよう、作られたモデルということを意味しています。
レイバンのサングラスで「F」の表記があるモデルは、全てフルフィットモデルということになります。
ただし注意が必要なのは、この「Erika」と呼ばれるサングラスにも、モデルコード「RB3539」と名付けられたモデルがあるという点です。
見た目はほとんど同じですが、モデルコード内に「F」の文字が入っていないため、フルフィットモデルではありません。
レイバンの場合は同じように見えるサングラスでも、必ずモデルコードを確認する必要があるわけです。
まとめ
欧米人と日本人とでは顔立ちが違うため、特に海外ブランドのサングラスを選ぶ際には、注意しておく必要があるポイントをご紹介しました。
オシャレな海外ブランドサングラスは魅力的ですが、フィットしないサングラスをかけているとオシャレに見えないばかりか、長時間かけていると疲れてしまいます。
ご自分の顔立ちにフィットしたサングラス選びの参考になさってください。